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オフィス・店舗に欠かせない照明の基礎知識

オフィス・店舗の移転・改装計画を進めていくときに欠かせないのが照明計画。

どのようなデザインの照明器具を選ぶのか、どのくらいの照度にするのか、色温度はどれくらいにするのかによって、空間の印象は全く違ったものになります。空間の用途やイメージに合わせて適切な照明計画を進めるためにも、照明の基礎知識は必要不可欠です。

ここでは、そんな照明の基本についてご紹介したいと思います。

照明器具の基本

ペンダントライト

空間の用途に合わせて照明器具の照度(明るさ)を調整したり、雰囲気を演出するために光色を選定したりしながら、全体をコーディネートしていくことを照明計画といいます。

■照度:

光源によって照らされる場所の明るさを意味します。単位はlx(ルクス)。

■色温度:

照明器具を選定する時に、必ず決めなければならないのが光の色温度。色温度はK(ケルビン)という単位で表され、低いほど赤みがかった電球色のような光色になり、高くなるほど青っぽい光色になります。

同一の空間で光源の色温度を複数用いると落ち着かない空間になってしまうので、特別な理由がない限りは基本的にはひとつの空間ではひとつの色温度に統一すると良いでしょう。

 

◇電球色(2700~3000K):落ち着いた温かい印象の色温度です。何か作業を行うような場面では少し暗く感じるため、オフィスではエントランスやリフレッシュスペース、トイレなどで使うと良いでしょう。

◇温白色(3500K):温白色は数年前に生まれた新しい色温度の電球です。落ち着きすぎず、暗すぎず、一番自然な色温度です。

◇白色(4000K):オフィスの照明器具は一般的には4000K~5000Kが推奨されています。光色としては白に近いオレンジ色ですが、器具によってはオレンジが強い照明器具もあるので、注意が必要です。

◇昼白色(5000K):太陽の明るさに最も近い自然な光の色と言われています。昼白色は、白色よりも白に近い光色です。オフィスなどで昼白色の照明器具で目が疲れると感じる場合には、白色の器具を選定すると良いでしょう。

◇昼光色(6500K):白っぽく青みがかった最も明るい色です。公共的な空間でよく使われる光色です。

 

照明計画・デザインを考える

■天井の見せ方

オフィスなどでは、均等に一定の照度を確保するために直管型やスクエア型のベースライトなどを使う場合が多いですが、より天井をすっきりとさせるために、エントランスやリフレッシュスペースなどではダウンライトを使うこともよくあります。

また、店舗などではスポット照明を使って、商品を際立たせるような照明計画をすることも多いです。

 

◇ダウンライト

ダウンライト

ダウンライトを取り付ける部分を折り上げると、少し器具が見えにくくなって天井がすっきりとした印象になります。あるいは、折り上げた部分を敢えて色付けしてラインを強調するようなデザインにするのも印象的です。

 

◇スポット照明

スポット照明

 

スポット照明

天井にスリットをつくり、スポット照明用の配線ダクトと器具を埋め込むように取り付けるとすっきりとした印象になります。

その時、スリット内の色味と配線ダクト・照明器具の色を合わせることも大切です。白色の天井に、スリット・器具を黒するとラインが強調されますし、天井全体を黒~グレーに統一すると天井全体に一体感が生まれてすっきりするでしょう。

 

◇ペンダントライト

ペンダントライト

ペンダントライトのみで明るさを確保する方法もあります。

その場合、ペンダントライトは、光が下方向だけでなく全方向に拡散するように、シェードの上方は透過性のある素材の器具を選ぶことが重要です。

 

■間接照明の手法

間接照明の手法としてよく使われるのが、コーブ照明とコーニス照明です。

コーブ照明とは、折り上げ天井の中に照明器具を仕込み、光を天井に当てることで空間の明るさを確保します。光が直接当たらないので柔らかい雰囲気になるのが特徴で、ホテルなど高級感のある場所で使われることが多いです。

コーブ照明

 

それに対して、コーニス照明は光を壁に当てる手法です。

壁面が明るくなるため、空間が広く感じられるという効果も期待できます。

コーニス照明

また、それ以外にも壁面の足元や造作家具にテープライトを仕込むなど、間接照明には様々な手法があります。

少し照度の低い所に間接照明を仕込むと光が強調されます。間接照明は、空間を引き締めてくれるアクセントとしても非常に重要な役割を担っています。

間接照明

 

間接照明

 

まとめ

内装デザインを計画するにためは、照明の基礎知識は欠かせません。

照明の陰影から生まれる表情は、内装デザインをより魅力的に感じさせてくれます。どのような空間を演出したいのかによって、その都度必要な照明テクニックも様々です。

綿密な照明計画こそが、光を活かした魅力的な空間づくりにつながっていきます。