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問題解決の手法として考えるオフィス・店舗の空間デザイン

オフィス・店舗空間をデザインするとき、様々な制約や問題が生まれてきます。

例えばハコそのものが狭い場合もあれば、いびつな空間で使いにくい場合もあります。デザインというのは、そんな問題を解決していくための手法と言えます。”何となくかっこいい”、”何となくおしゃれ”だけではなく、問題を解決に導くこと・問題を魅力に変えていくことこそがデザインの醍醐味。

ここでは、そんな問題解決の手法としてのデザインについて探ってみたいと思います。

狭小空間を豊かにデザインする

オフィスや店舗では、スペースをゆったりと確保できるのが理想ですが、実際には必要なスペースを確保するためにはハコが狭すぎる、ということも多いのが現状です。限られたスペースで、空間を広々と豊かに感じられる工夫を考えてみましょう。

■色と光をコントロールする

狭小空間を豊かにデザインする

そんな場合の問題解決の手法のひとつとして、色と光をコントロールして、空間を広く、明るく見せる方法があります。

例えば、空間上部に明かり取りの窓を設け、その光が差し込む天井・壁面上部を白っぽく明るい色にする。一方で、その他の壁面・家具・床は濃い色味でまとめるとします。色のメリハリが統一感を生み、上部に明るい色を持ってくることで空間の広がりを感じることができます。

■大きなミラーが空間をぐっと広げる

狭小空間を豊かにデザインする

また、ミラーを上手く取り入れることも、狭い空間を広く見せるためには有効な方法です。

視線を遮らないような家具のレイアウトと、空間がさらに奥へと続いて行くように感じられるような位置にミラーを配置することで、空間を広く見せる錯覚が生まれます。

■天井の高さが解放感を生む

天井の高さが解放感を生む

オフィスや店舗では、天井をつくらずに躯体が剥き出しの状態で仕上げている内装を見かけることもよくあります。おしゃれな印象があると思うのですが、実はそれだけではなく、空間の高さを確保するという意図があることも多いです。

ただ、天井が無いということは、配管や配線等も丸見えになるということです。配線が乱雑に見えないように工事の手間が必要になったり、上階の排水の音が丸聞こえになってしまう…など、実は様々な問題が発生することもあるので注意が必要です。

また、あらかじめ照明計画にも配慮しておかなければなりません。

 

デザインは問題解決の手法

■雑多なものを敢えて見せる

雑多なものを敢えて見せる

ペーパーレス化やデータ保管が主流になる中、それでも紙ベースで扱うものや細々した雑多なものの管理が必要な場面も多々あると思います。これらをすっきりと隠して収納する方法もあれば、敢えて見せる収納をすることによって、デザイン的に魅せる方法もあります。

■いびつなハコを活かす

いびつなハコを活かす

オフィスや店舗を移転されるとき、移転先のハコそのものがきれいな四角形とは限りませんよね。斜めの壁に囲まれた空間もあれば、四角形であったとしても長屋のように細長い空間である場合も。

もちろん、その空間にゾーニング計画をしてレイアウトしていくには制限が多いですが、だからこそ生まれるデザインが必ずあります。様々な制約や問題点をデザインのきっかけとして考えることが大切です。

 

まとめ

”内装デザイン”と一言で言っても、そのアプローチ方法はたくさんあります。

デザインコンセプトから発展させるのか、コーポレートカラーを軸に”色の視点”を中心にスタートするのか、その都度アプローチは様々ですが、デザインのきっかけとなるのは、使いにくさやその現場の問題点であることも多いのです。

デッドスペースを生む斜めの壁は敢えて目立たせて空間のアクセントとして存在感を持たせようなど、問題点をプラスに捉えることが、デザインのスタートにつながっていきます。