オフィスレイアウトのための間仕切りあれこれ

オフィスで間仕切りをしようと考える時、まず思い浮かべるのは”パーティション”ですよね。実はこのパーティション、その用途によって素材や形は色々あります。また、LGS壁を作る、というのも間仕切りの方法のひとつです。

ここではその用途と種類について、ご紹介していきたいと思います。

しっかり間仕切る、緩やかに間仕切る

しっかり間仕切る、緩やかに間仕切る

”コミュニケーションはオープンな空間から生まれる”と言われるようになったり、”業務の効率化に向けた動線計画”などが重要視されるようになり、最近では部屋を細かく間仕切るのではなく、オープンスペースの中に様々な用途のスペースが配置されているオフィスが多くなってきています。

 

例えば、敢えてその用途をはっきりさせずにソファやカウンター席をミックスさせたスペースをオフィスの各所に設けて、休憩や昼食だけでなく、打ち合わせや、一人で集中して作業したい時に利用したり、または他フロアの部署の人も共有できるスペースとして使う、という事例もあります。このような場合、視線が通る高さの家具やローパーティションを使って緩やかに空間を間仕切る方法がベストと言えます。

また一方で、応接室や会議室などはその用途に合わせて、天井までしっかりと間仕切りをする必要があります。さらに、声が漏れにくいように、防音効果の高い間仕切り方法を選択するのが良いでしょう。

このように、用途に合わせて適切な間仕切りの方法を選択していく必要があります。

 

ローパーティションとハイパーティション

■ローパーティション

ローパーティションは天井までない低い高さの間仕切りです。

他のパーティションと違って、専門業者に依頼せずに自分たち簡単に動かすことができるのが特徴です。

独立した部屋をつくるというより、視線を遮ることでスペースを用途分けするような使い方が多いと言えます。

■ハイパーティション

ハイパーティションは、床から天井までの間仕切りを指します。

床と天井に固定させるので専門業者の施工が必要です。

簡単に動かすことはできませんが、施工を依頼すれば間仕切り(パーティション)の位置を変更できるのが特徴で、部屋を作る場合などに主に使われます。

 

間仕切りのあれこれ

■スチールパーティション

スチールパーテーション

スチールパーティションは、骨組みがスチール、パネルは表面がスチールで2枚の石膏ボードを挟みこんだ構成です。そのため、耐火性、防音性、遮音性に優れた性能を持っており、さらに、パネルの中に吸音素材を入れることによってよりその性能を向上させることもできます。

また、金属のつなぎ目がボードで覆われていて目立たない仕様になっているので、パネル表面の仕上げにクロス加工などを施すこともでき、空間全体の印象を損なわずに内装をトータルでデザインしていくことが可能です。

■アルミパーティション

アルミパーテーション

アルミパーティションはフレームがアルミ、パネル部分に関してはハニカムボードなど製品によって様々な種類があります。軽量素材であるため遮音性は劣りますがコストが抑えられ、施工期間も短いのが特徴です。

施工しやすく、レイアウト変更を行う可能性のある場所でよく使われます。

ただ、フレーム部分が目立つ仕様なので高級感のある内装には不向きと言えます。

 

■LGS壁

LGS壁

LGSとはLight Gauge Steelのことで、軽量鉄骨を下地に石膏ボードを貼りクロス等で仕上げていきます。

オフィスや店舗などでよく見られる壁は、このLGS壁です。その面積や規模、仕様等によって一概には言えませんが、パーティションよりも価格を抑えることができる場合もあります。

LGS壁には窓を作ってガラスを入れることもでき、クロスや塗装、その他意匠性のある仕上げをすることでデザイン性の高い間仕切りを作ることも可能です。腰高の低い壁にしたり、補強を入れておけば棚板やカウンターを取り付けられたり、グラスウールを入れると防音性能を上げることもでき、間仕切りの中でも最も自由度の高いのがLGS壁です。

ただ、一度その場所設置してしまうと移動させることはできないので注意が必要です。

 

まとめ

間仕切りと一言で言っても、このように様々な種類があります。意匠性にこだわりたい空間や、あるいは価格は抑えながら機能性を重視したい空間など、空間の特徴や用途もまた様々あると思います。

一番大切なのは、それぞれの空間においてどのような間仕切りがベストなのかを総合的に判断して選択することです。

オープンスペースが主流になっている今だからこそ、プライベートな空間や集中するための空間づくりには間仕切りの工夫が必要不可欠です。

 

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