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    TOP > ブログ > 【建築探訪記】inフィンランド その3

しばらくぶりになりましたが、建築探訪記 inフィンランドの続きをお話ししたいと思います。

今回は、ようやく私のフィンランドの旅のメインだったアアルトの自邸をご紹介させて頂きます。

 

気になった建築や内装の素敵な空間には、できるだけ自分で足を運んで、その空間を実際に体感したいな、と思っているのですが、その中でも、私が個人的に本当に印象的だったなと感じるのが、こちらのアアルトの自邸です。

アアルトは、フィンラインドを代表する建築家・デザイナーでありながら、日本の建築や文化を称賛されていたことでも知られています。

こちらの自邸では、それを肌で感じることができましたよ。

 

 

まず、ヘルシンキ中央駅からトラムに乗って約20分。

そこから、てくてくと閑静な住宅街を進んでいくと、こちらの外観が見えてきます。

 

 

 

アアルトは巨匠と言われるような存在でありながらも、自邸を見た印象は、どちらかと言うと、こじんまりとしています。

決して豪邸などではなく、私たちと同じようなスケール感で、日々の心地良い暮らしの場を追及された場所のように感じられ、ますますアアルトが魅力的な存在に感じられます!

「庭も家のデザインの一部」と語るアアルトは、家の顔が中庭を向くようにデザインし、大学在学中から植物やランドスケープを学んだ妻アイノは、自分たちの庭に松やりんご、桜の木を植えたそうです。

 

 

実際に、本当にたくさんの自然に包まれたお家は、庭を散歩しても心地良く、室内でどこにカメラを向けても、中庭の緑がどこかに写り込んでくる程でした。

庭と家を一体的にデザインされているのが、改めて感じられますよね。

そんな景色を見ていると、「縁側」など内と外の境界があいまいな空間を大切にする日本の住宅と、どこか重なる部分があるように思えてきます。

もしかするとアアルト自身が日本の建築や文化を称賛されていたからこそのデザインのひとつなのかな、と想像を膨らませていました。

 

さて、では次回、そろそろ室内にお邪魔します!

ちらっ。

 

 

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