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    TOP > ブログ > 【建物探訪記】みんなの森 ぎふメディアコスモス その2

さて、前回ご紹介途中の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」。
2F図書館のお話から続きます。天井の柔らかな木製格子に包まれた空間は、
一歩足を踏み入れると広がるヒノキの香り。
そして、巨大な半透明の傘がたくさん浮かんでいる様子も、とても印象的です。

 

 

この巨大な傘は、グローブと呼ばれるそうで、上部のトップライトからの
自然光をおだやかに室内に拡散させる役割があるようです。
また、外部が暗くなってくると、グローブ内に設けられた照明のシェードにもなります。
このグローブに貼られたグラフィックパターンは、サイン計画を補う役割も果たしているそうです。
グローブの下には、ゆったり過ごせるスペースや、
読書に集中できるスペース、総合カウンターなどがレイアウトされています。

 

 

それぞれ、みなさん思い思いの時間をゆったりと過ごされている様子がとても印象的で、
閲覧デスクだけでなく、複数で使える「みんなで学べる部屋」など、
様々な用途に合わせたスペースがたくさん用意されています。

 

柔らかい光と穏やかな雰囲気の中には、
人を引き寄せる魅力が散りばめられています。
もちろん、キッズ向けのスペースも充実。

 

 

小さいお子様も、本を読みたい子も、それぞれ広々とゆったりとしたスペースが確保されているので、
気兼ねなく楽しめます。壁には、こんなかわいい仕掛けがちらり。

 

 

また、図書館のサイン計画のメインは、こちらの立体サインから床に広がる案内表示。

 

 

この中央の立体の天板に表現されているのが、こちら。

 

 

何と言っても広い館内。
地図の方角と実際の方角を照らし合わせるのが苦手な私には、とても分かりやすい表現でした。
それぞれのサイン表記も見やすくて、かつ印象的な書体です。

 

 

ちなみに、1Fのサインは壁面に取り付けられた輪っか。
どの方向からも見える円形のサインです。

 

 

こちらのメディアコスモス。
何よりとても印象的だったのが、平日の昼間にも関わらず、
本当にたくさんの人でにぎわっていたことです。
図書館に本を読みに来ている人もたくさん。
それだけでなく、学校帰りの高校生が勉強をしに来ていたり、小さなお子様連れのお母さんが来ていたり、海外の方々の交流の場にもなっていたり。
個人的な感想で恐縮ですが、伊東豊雄さんの設計される建物には、
本当にその地域住む人々が集まるような空間やその仕掛けがたくさんちりばめられているように思います。
とても印象的な内装デザインも、デザインが独り歩きするのではなくて、
思わず人が引き寄せられるような心地よい魅力がとても素敵です。

 

私も、思わずご近所に引っ越ししたくなりました。
みなさまも、もしお近くにいらっしゃる機会がありましたら、
ぜひ一度この空間を体感してみて頂きたいです!

 

Ooi