こんにちは、ooiです。
梅雨らしいお天気が続いていますが、みなさまお元気にお過ごしでしょうか?
私の近況はというと、先月後半にうっかり体調を崩し、気が付けば6月が終わり7月に突入していました。
楽しみな予定もあったはずなのに、はて…私の6月後半は一体どこへ行ったのか、不思議でたまりません…
さて本日は、少し前に東京出張へ行った際、すき間時間を見つけて行ってきた建築探訪記です。
場所は代々木上原。
商店街の中に立つジェラート屋さん”kasiki”さんです。
以前の商店建築で紹介されていて気になっていたのに加えて、ジェラートが美味しそうで食べてみたかったのです^^
元々は築50年ほどの床屋さんとして使われていた建物を改装されたのだそうです。
学校帰りの小学生が前を歩いていたり、お買い物や散歩中の人が行き交っていて、街の活気が感じられる場所。
そんな場所の特徴を活かして、街に対して開きつつも店内の落ち着いた雰囲気が感じられるような、この横長の開口部のベンチが特徴的です。
そしてもうひとつ特徴的なのが、お店の内装がまるっとモールテックスで仕上げられていること。
天井も壁も床も。全てモールテックス。
そもそもモールテックスという仕上げ材は、薄くて非常に硬い素材で、割れにくいのが特徴なので、天井・壁・床どこに使われていても問題ありません。
さらには水にも強いので、水を使用するカウンター周りにもぴったり。
照明も非常に小さいものが使われていて、ぱっと天井を見た時の照明の存在感はほとんど無いくらい。
徹底して、無駄なものを削ぎ落しているのが良く分かります。
とは言え、訪れたのはまだ外が明るい時間帯だったので店内にも十分光が入ってきていたのですが、照度が非常に低そうなので夜になったらどんな雰囲気になるのか、とても気になっています。
お酒も提供されているお店なので、ぐっと大人な雰囲気になりそうですね^^
私自身、日頃難しいなと感じる点のひとつが、シンプルさの魅力をどのようにお伝えできるかということ。
オフィスでも、店舗でも、シンプルを追求した計画はとても魅力的でありながら、それを計画の段階でお伝えするのが難しいなと感じることも多く、つい他の要素を加えてしまうこともあったりします。
”kasiki”さんのように潔くシンプルな空間に出会うと、改めてコンセプトを真っすぐ表現したデザインは素敵なだと感じます。
そして、主役であるジェラートが際立って感じられる店舗空間の魅力を実感します。
最後にこの日いただいたジェラートがこちら。
なぜダブルにせず、シングルを選んでしまったのか…、未だに悔やまれます。
(美味しくって、シングルでは全然足りなかった…)
季節によってメニューも変わるんだそうですよ。
何よりめちゃくちゃ美味しかったので、ぜひまた機会を見つけて行きたいお店になりました^^
オススメです!!
ooi