システムの開発、販売をしているメディアフュージョン様の事務所移転に伴い、
温かみのあるアットホームなオフィスを思わせるカジュアルテイストを意識した内装デザインを計画。
多種多様な木材、質感が良いセメント、アイアン脚を採用することで、素材の表情にこだわった空間を計画しました。
通常の執務室で使用するオフィス什器メーカーは一切導入せず、すべて集成材や突板と言われる木製の板を使い、脚には鉄脚(アイアン)を採用することにより、お客様のご要望であるカフェスタイルを再現しました。
よくこのような仕上げが採用されるのはオフィス空間の一部であるリフレッシュコーナーなどが多いと思いますが、敢えて執務室全てに採用することにより、良い意味でアットホームな空間ができたのではないかと思います。
建具、執務デスク、商談テーブル、ミーティングチェア、ローパーテーションなどすべて木製で作っており、木ひとつとっても、樹種をゴム、ラワン、シナと多種多様、さらに使用箇所も多岐にわたり、表情豊かなデザインに仕上がっています。
また、壁面デザインに採用したのが、ケイミューのSOLIDO/typeMフラットという幅606*高さ303*厚み6のセメント板です。こちらは時間とともに変化する風合いをしており、あえてセメント本来の質感を生かしています。
1枚としては同じものがないことから、こちらも表情豊かな仕上がりになっています。
最後にお客様が最もこだわったのが大型ミーティングテーブルセット。こちらは大きさ2800*1200のオーク無垢材を天板に鉄脚を取り付けた大きなテーブルと、綺麗な3次曲線を描いた無垢材のチェアとの組み合わせになります。
私たちが携わらせて頂いたこの空間で、これからもたくさんのアイデアを生み出してもらえることを大変うれしく思います。