事務所の移転工事にあたって、エントランスはコーポレートカラーである赤を際立たせるような、内装デザインを計画。
エントランスはコーポレートカラーである赤を際立たせ、天井は濃い色で塗装、さらに全体的に照度を落とすことで間接照明がより効果的に感じられます。
エントランス正面の黒いパネルは、ジョリパットという意匠性塗材で仕上げました。
表面のツヤが高級感を演出し、さらにこのパネルの周囲に仕込んだ間接照明によって、より存在感が生まれました。
こちらのパネルはクオンテックス様の会社名の由来である3つの言葉を表現しており、ジョリパットの仕上げ
を3つのパターン(コテムラを3種類使用)で区分けし、よく見ると分かる程度のさりげない具合に仕上げました。
また、このパネルに取り付けているサインは、赤色の「Q」と「T」だけを正面発光にしています。
受付台のツヤのある赤色のキューブと、サインの赤色が、落ち着いた色味の空間の中でも、際立っています。
エントランススペースの一角に設けた2つの打合せスペースは、閉鎖的な空間にならないようにガラス間仕切りにしています。
2つの打ち合わせスペースを仕切る壁は木目の壁ですが、斜めにカットしたような壁にすることで、デザイン性を持たせました。
床の斜めラインでの貼り分けや、建具デザインにも斜めラインを取り入れて、限られたエントランススペースが少しでも広く感じられるようにと、考えています。
一方、社員のみなさまの執務スペースは、出来るだけコストを抑えようということで、間仕切りにはクロスを貼らずにボードを仕上げとしています。
ただ、中央の柱はコーポレートカラーの赤のクロスを貼ってアクセントにしたり、窓にはアンティークガラスを入れてそれぞれの部屋からお互いが見えないような仕様にするなど、こだわる部分とコストを抑える部分のメリハリがしっかりと際立った内装計画となり
ました。