オフィス・店舗に名作の椅子を置く◆ハンス・J・ウェグナー◆
(写真引用:ACTUS)
オフィスや店舗に欠かせない家具。
家具の中でも、デザイナーや職人によって生み出されたとっておきの”名作の椅子“は、みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
名作の椅子には、それが置いてあるだけで空間をガラッと変えてしまうような力が秘められています。そんな、現代も広く愛され続けている”名作の椅子”の数々。
それらの椅子を生み出した巨匠のひとりに、ハンス・J・ウェグナーがいます。
Index
Hans J. Wegner ハンス・J・ウェグナー
(1914-2007・デンマーク)
(写真引用:カール・ハンセン&サン)
14歳で家具職人としての経歴をスタート。
自らを「家具デザイナーである前に家具職人である」として、92歳で亡くなるまで、道具としての使いやすさを追求したデザインを500以上生み出しました。これらウェグナーによってデザインされた椅子は、今でもたくさん作り続けられています。
ウェグナー作品の最大の特徴は、その機能性とプロポーションの美しさにあると言われています。それは、彼が家具をつくること、デザインすること、の両方の力を培ってきたからこそ。
以下、ウェグナーの代表作の中から、いくつかご紹介したいと思います。
(参考:Casa BRUTUS 特別編集 2009年5月)
PP501 The Chair
(写真引用:TABROOM)
ウェグナーが手掛けた椅子の中でも、最高傑作との声が高い一脚 ”THE CHAIR”。
いまなお”世界で最も美しい椅子”と言われ愛され続けている所以は、 シンプルで美しいフォルムと、座り心地の良さ。
1949年、発表当初はあまりにもシンプルな木製椅子だったことから、脚光を浴びることはなかったそうですが、転機が訪れたのが1960年。当時アメリカではケネディとニクソンが大統領選を戦っていた真っ最中。ケネディはその討論会でのイメージ戦略に成功し、国民の支持を集めて見事大統領選挙に打ち勝つわけですが、スマートで品格あふれるその姿を国民の目に焼き付けたのは一脚の椅子の存在でした。
その椅子こそが、THE CHAIR。
1949年の発表から10年の時を経て、この椅子はまたたくまにアメリカ全土、 そして世界中で有名になりました。
(参考:Y’S CASA BUSINESS)
CH24 Y-Chair
(写真引用:TABROOM)
生産を開始した1950年以来、Y字型の背面に由来する「Yチェア」の愛称で世界中で愛されています。スチームによる曲げ木技術で緩やかにカーブした背もたれと、ペーパーコードを編み上げて作られた広めの座面により、快適な座り心地を実現しています。後ろ脚も曲げ木加工でカーブを描き、背もたれに接続。Y字の背面とともにしっかりと背もたれを支えています。構造美と軽量化を両立しており、美しさと実用性を兼ね備えたチェアです。
(引用:TABROOM)
PP550 ピーコックチェア
(写真引用:TABROOM)
フィン・ユールが初めてこのチェアを見た時に、その特徴的な背部から、即座に名付けられたピーコックチェア。このチェアは華やかさに重点を置いたものではなく、特徴的な背部は人間工学的な美を表現しています。孔雀の羽根を彷彿させる平らな部分は、ちょうど肩甲骨が重なるようにデザインされています。ウェグナーのデザインにとっては稀ではないことですが、このピーコックチェアもクラシカルなウィンザースタイルをもとにした歴史的な顔を持っています。それを彼なりに進化させ、新しいスタイルにしたのです。
(引用:Scandinavian Living)
CH07 Three Legged Shell Chair
(写真引用:TABROOM)
第2次世界大戦後、成形合板による3次元曲面の実現に世界中のデザイナーが挑戦を繰り返してきましたが、ウェグナーも何点か発表しています。そのうちの1つがこの1963年にデザインされたスリーレッグド・シェルチェア。
当時ウェグナー自身もプライウッドを用いた三次元曲面の椅子を模索し、いくつかのプロトタイプが作られましたが、どれも製品化されず、このスリーレッグド・シェルチェアも技術面・コスト面から製品化が見送られていました。
しかし、1997年にカールハンセン&サン社によってCH07シェルチェアとして復刻、世界中から賞賛をもって迎えられることとなりました。美しく印象的なフォルムと、腰をおろした時のリラックス感を兼ね備えたCH07スリーレッグド・シェルチェア。
どの角度から見ても完璧な美しさを保っています。
(参考・引用:STYLE ACTUS)
まとめ
ハンス・J・ウェグナーは、生涯において500以上の作品を生み出しました。
ここでは、その中でも特に有名な椅子の中から4つの作品をピックアップしてご紹介させて頂きましたが、どの椅子にもそのデザインが生まれるまでのストーリーがあることが分かります。
デザインだけでなく、自らも家具を作る職人であることを貫いたデンマークの家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナー。
彼の作品を、みなさまのオフィスや店舗にも置いてみてはいかがでしょうか。
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監修者
Hori Keiichiro
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