今回の私の気になる建物は、愛知県にある豊田市美術館。
設計は、美術館建築で名高い谷口吉生さん、庭園はアメリカのランドスケープ・アーキテクト、ピーター・ウォーカーさんによるものです。
https://www.museum.toyota.aichi.jp/
(※2019年5月31日まで、改修工事の為休館中)
大阪から名古屋へ。そこから電車に揺られること1時間。
さらに駅から少し迷いながら、どこだ、どこだ…?と歩いていると、ようやく建物の姿がちらりと見えてきました。
しかしまだまだ、建物には辿り着けずに、屈曲したアプローチが続きます。
これは、日常の喧騒から距離を取るためにあえてこのようなアプローチが計画されたそうです。
そして、不意にその建物がどどんと目の前に開けます。
大阪からの道のりが長かった分、この景色を見ただけで、「ついに到着!」と思わずワクワクしてきます!
館内の説明は、HPにとても分かりやすく記載があったので、少し抜粋させて頂きます。↓
「天井の低い薄暗いエントランスに入ると、右側に企画展示室、左側に光あふれる吹き抜け空間があります。
階段を上がると、さらに大きな明るい展示室が現れます。
谷口は、まず光溢れる開放的な空間から始まり、そこから小さい展示室に移り、再び明るく広々とした空間に出る、光の変化のシークエンスを演出しています。
展示室は、部屋ごとに空間の広がり方や使われている材質が異なり、それぞれ違った印象を与えます。
私たちは、移動する身体感覚と開口部や窓によってその都度新たに開ける光景により、感覚を常に刷新していきます。」
この吹き抜け空間は、とても印象的。
そして広い館内は、設計者である谷口さんの計画通り、建物館内を進んでいく度に、各展示室ごとに色んな印象の空間に出会うことができます。
美術館を満喫し、順路に沿って進むと、最後に建物2階の屋上にある大池に出会います。
風が吹くと、水面には波紋が広がって、光が反射してはキラキラと光ります。
美術館を後にする時にも、最後にこんな景色が用意されているなんて、とても贅沢。
2019年には、豊田市で開催される「ラグビーワールドカップ2019」や「あいちトリエンナーレ」等の大型イベントが計画されています。
それに伴い多くのお客様の来館を想定して、2019年5月末までの改修工事が現在進行中だそうです。
私が豊田市美術館を訪れたのは数年前。改修工事が終わったら、また行ってみたいなと思います。
数年前と、今。
どんなふうに感じ方が変わっているのか、自分自身の変化も楽しみです。
Ooi