2025年注目の最新オフィストレンド9選!今オフィスに求められる役割や施工事例も紹介

オフィスは近年、単なる作業場から企業文化や働き方を支える重要な拠点へと進化しています。テクノロジーの進歩や社会の変化により、求められる役割も大きく変わり、多様な働き方や従業員のウェルビーイング、環境配慮などが重視されるようになりました。
本記事では、2025年に注目される最新のオフィストレンドを9つ厳選して紹介します。さらに、オフィスデザイン・施工のプロフェッショナルであるヴォーエルの事例もあわせて解説します。

今オフィスに求められる役割とは?
現代のオフィスは、単なる「仕事をする場所」ではなく、企業の価値観やビジョンを体現する空間としての役割を持っています。特に2025年のオフィスには、以下のような役割が求められています。
まず、コミュニケーション促進の拠点であることです。リモートワークやハイブリッドワークの普及により、対面での交流は以前より貴重になっています。そのため、偶発的な出会いや対話を生むレイアウトが重要です。
次に、創造性と集中力を高める環境づくりです。静かな集中スペースと、アイデアを共有するコラボレーションスペースをバランス良く配置することで、業務の質を高められます。さらに、従業員の心身の健康、すなわちウェルビーイングへの配慮も欠かせません。自然光の取り入れや緑の配置、エルゴノミクスに基づいた家具の導入は、生産性と満足度の向上につながるでしょう。
加えて、持続可能性も大きなテーマです。サステナブルな素材や省エネルギー設備を活用することで、企業の社会的責任を果たすことができます。
最後に、多様性と包摂性を尊重する空間設計です。ジェンダーニュートラルな設備や誰もが利用しやすいレイアウトを取り入れることで、働きやすい環境を実現できます。このように、オフィスは業務効率と企業文化の両面から戦略的にデザインされる時代に突入しているのです。
2025年注目の最新オフィストレンド9選!
2025年のオフィスには、働き方や価値観の多様化に対応するための新しいデザインや機能が求められています。ここでは特に注目されている9つのトレンドを紹介します。
これらは単なる流行ではなく、生産性や創造性、従業員の満足度を向上させるための重要な要素です。それぞれの特徴や導入効果を理解することで、自社に適したオフィスづくりのヒントが見つかるでしょう。
①フリーアドレスとABW
フリーアドレスは、社員が固定席を持たずに自由に座席を選べる働き方です。ABW(Activity Based Working)は、その日の業務内容や目的に合わせて最適な場所を選ぶ働き方を指します。
例えば、集中作業は静かな個室、アイデア出しはオープンスペース、オンライン会議は防音ブースというように、活動内容ごとに環境を変えることで生産性と快適性を両立できます。部署や役職を超えた交流が活発になり、情報共有や新しい発想のきっかけが増えることが目的です。
一方で、適切なWi-Fi環境や座席予約システム、備品管理の仕組みを整えることが不可欠です。フリーアドレスとABWは、柔軟性と効率性を兼ね備えた現代的なワークスタイルとして、今後更に注目されるでしょう。
②バイオフィリックデザイン
バイオフィリックデザインとは、人間が持つ「自然とのつながりを求める本能」を活かし、オフィス空間に自然要素を組み込むデザイン手法です。観葉植物やグリーンウォールの設置、木材や石材など自然素材の活用、外光を多く取り入れる大きな窓の設計などが代表的な例です。
これにより、ストレス軽減や集中力向上、創造性の促進といった効果が期待されます。都市部の閉鎖的なオフィスにおいても、自然を感じられる環境は従業員に安らぎを与え、モチベーション向上につながります。
さらに、断熱効果や省エネ性能の高い自然素材を活用することで、環境負荷の低減にも貢献できるでしょう。導入する際は単なる装飾ではなく、動線や採光計画と一体化した設計を行うことで、より高い効果を得られます。
③ウェルビーイング重視の家具と照明
ウェルビーイング重視の家具と照明は、従業員の健康や快適性をサポートするために設計されたアイテムです。家具では、長時間のデスクワークによる体への負担を軽減するエルゴノミクス設計の椅子や昇降式デスクが代表的です。
これらは姿勢改善や血流促進に役立ち、肩こりや腰痛の予防にも効果があります。照明においては、自然光に近い色温度を持つLED照明や、時間帯に応じて明るさや色を変えられる調光機能が注目されています。
また、リラックスエリアには暖色系の柔らかな光を使うことで、心理的な落ち着きを促すことも可能です。家具と照明を単に見た目で選ぶのではなく、健康科学や心理学の知見を取り入れることで、従業員のモチベーションや生産性を長期的に向上させる環境づくりが可能になります。
④防音・音環境への配慮
オフィスの音環境は、業務の効率や快適性に大きく影響します。集中作業中に周囲の雑音が多いと生産性が低下し、逆に静かすぎると会話や電話の声が気になることもあります。そのため、適度な音のコントロールが重要です。
具体的には、防音ブースや吸音パネルの設置、天井や床に防音材を用いる方法があります。オンライン会議の増加により、小規模な防音ルームや電話ブースの需要も高まっており、BGMを活用して雑音をマスキングする方法も有効です。
音環境の改善は集中力を高めるだけでなく、ストレス軽減やコミュニケーションの円滑化にもつながります。設計段階から音の反射や遮断を意識したレイアウトを検討することで、働きやすく心地よいオフィス空間を実現できるのです。
⑤アートや遊び心を取り入れた空間演出
オフィスにアートや遊び心を取り入れることは、働く環境を楽しく魅力的にする重要な要素です。壁面に個性的なアートを配置したり、カラフルなデザインの家具を使うことで、空間に活気が生まれます。
こうした演出は、従業員の感性を刺激し、創造力や発想力の向上につながるほか、ストレスの軽減にも効果的です。また、企業のブランドイメージを視覚的に表現することで、来訪者や取引先に強い印象を与えることができるでしょう。
さらに、遊び心のある空間は社員同士のコミュニケーションを促進し、チームビルディングの場としても役立ちます。例えば、ゲームコーナーやリラックスできるラウンジスペースの設置は、日常の業務からのリフレッシュに効果的です。
こうした空間づくりは単なる装飾ではなく、企業文化や理念を反映し、社員のエンゲージメント向上を後押しします。導入にあたっては、デザインの統一感や動線を考慮し、実用性と遊び心のバランスを取ることがポイントです。
⑥集中と創造性を高めるゾーニング
オフィス内でのゾーニングとは、業務の性質に合わせて空間を分けることを指すものです。 例えば、集中して作業するエリアと、アイデアを出し合うためのコラボレーションエリアを明確に分けることで、それぞれの目的に応じた環境を整えられます。
静かな環境が必要な集中スペースには、防音や間仕切りの工夫が必要です。一方、ミーティングやディスカッションが活発に行われる場所は、オープンで柔軟なレイアウトが適しています。
また、休憩スペースやリフレッシュエリアも適切に配置することで、メリハリのある働き方を実現できます。社員同士の偶発的な交流の機会も増やすことで、チームの連携強化にも良い影響を与えます。
オフィス全体の動線設計を考慮し、視覚的にも快適な空間づくりを意識することが、良いゾーニングのポイントです。社員のモチベーション向上と生産性アップが期待できるでしょう。
⑦ハイブリッドワーク対応
ハイブリッドワークとは、在宅勤務とオフィス勤務を組み合わせた柔軟な働き方を指すものです。2025年のオフィス設計では、このスタイルに対応することが必須となっています。
具体的には、オフィスには多様なワークスペースが求められます。オンライン会議がしやすい防音ブースや個室、集中できる静かなエリア、またカジュアルに交流できるスペースなど、多様なニーズに対応できる環境が重要です。また、ITインフラの整備も欠かせません。高速で安定したネットワーク環境や、必要なデバイスの提供、予約管理システムの導入により、スムーズなオフィス利用に不可欠といえるでしょう。
ハイブリッドワーク対応のオフィスは、社員のワークライフバランス向上に貢献し、離職率の低減や採用力強化にもつながります。また、オフィスを「ただ仕事をする場所」から「社員が交流し、創造性を発揮する場」へと変革させる役割も担っているのです。
⑧サステナブル素材の積極活用
環境問題への関心が高まる中、オフィス設計でもサステナブルな素材の使用が注目されています。 再生可能な木材やリサイクル素材、低VOC(揮発性有機化合物)塗料などを積極的に採用することで、環境負荷の軽減につながります。
これらの素材は健康面でも安心であり、室内空気の質を保つ効果もあります。また、長く使える耐久性の高い素材を選ぶことは、廃棄物削減やコスト削減にもつながります。サステナブルなオフィスは企業の社会的責任(CSR)を示すだけでなく、社員の意識向上や採用力強化にも効果的なのです。
さらに、サステナブルな素材の選定はデザイン性も兼ね備えており、温かみや自然の美しさを感じさせる空間演出が可能です。導入時には、環境認証を取得した素材を選ぶと信頼性が高まるでしょう。
⑨ジェンダーニュートラルな空間
ジェンダーニュートラルな空間とは、性別に関わらず誰もが使いやすく、居心地の良い環境を指します。 オフィスにおいては、性別に依存しないトイレや更衣室の設置、デスク配置の配慮が求められています。
また、LGBTQ+などの多様な性のあり方を尊重することで偏見や差別を防ぐ効果も期待でき、ジェンダーニュートラルなデザインは企業のダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進・社会的評価の向上にも直結するでしょう。具体的には、トイレの個室数を増やす、ロッカーのサイズや配置を多様化する・デスク周りのプライバシー確保や共有スペースの使い方を考えていくなど、細かな配慮が必要となります。
ヴォーエルによるオフィスの施工事例

オフィスの企画から設計、施工までトータルで手がけるヴォーエルは、最新のトレンドを取り入れた魅力的な空間づくりで注目されています。
ここでは、ヴォーエルが手がけた3つの代表的な施工事例を紹介します。それぞれの企業のコンセプトに合わせた、機能性とデザイン性を両立したオフィス空間の参考にしてみてください。
株式会社アビリブ
株式会社アビリブ様のオフィスデザインは、2025年3月に竣工した255.1㎡の空間で、コンセプトは「旅」です。 それぞれの目的に応じた特色ある空間を計画し、集中して作業に取り組める自席、社員同士のコミュニケーションのきっかけとなるリフレッシュスペース、お客様をお迎えする会議室など、各エリアに個性を持たせています。
エントランスからリフレッシュスペースにかけては、ガラスとグリーン、天井デザインを盛り込み、限られた空間の中でも解放感や抜け感を表現しています。また、お客様をお迎えする会議室は”ここではないどこかへ来た”ような感覚を目指し、異国の雰囲気を演出しました。
このように、株式会社アビリブ様のオフィスは、機能性とデザイン性を兼ね備えた空間となっており、社員の働きやすさや来訪者への印象にも配慮した設計です。詳細な施工事例については、公式サイトをご覧ください。
株式会社プライムコンセプト
株式会社プライムコンセプト様のオフィスは、2025年3月に竣工した117.7㎡の空間です。 社内外のコミュニケーションを活性化させるため、エントランスからリフレッシュスペースにかけては、来訪者をもてなす落ち着いた雰囲気を大切に設計しました。壁面には曲線を描くアールのデザインを取り入れ、ガラスの間仕切りと組み合わせることで、空間に奥行きと開放感をもたらしています。また、フェイクグリーンのアクセントを置くことで空間に柔らかさを加えながら、視覚的なリラックス効果を生み出しました。
執務スペースは機能性を重視しつつ、明るさや照明の調整に工夫が施し、長時間の作業でも疲れにくい環境づくりを意識しました。さらに、リフレッシュスペースは社員同士が自然に交流できるよう配慮。仕事の合間にリラックスできる場として機能しています。
このように、機能美とデザイン性を融合させた空間は、快適さと生産性向上にも良い影響をもたらすことができます。詳細は下記公式サイトにてぜひご覧ください。
>株式会社プライムコンセプト様/オフィスデザイン・オフィス移転工事
株式会社クオンテックス東京オフィス
株式会社クオンテックス様の東京オフィスは、2025年3月に竣工した177.9㎡の空間です。このオフィスでは、社員の働きやすさと企業のブランディングを両立させるため、最新のオフィストレンドを取り入れたデザインを施しています。
各スペースごとの間仕切りラインには斜めに角度を付けたり、アールを取り入れたりと変化を付けながら、大型のガラスも取り入れることで空間の広がりを感じることができます。また、曲線的なインテリアを配置し、間接照明やフェイクグリーンをアクセントとすることであたたかみのある空間を演出。
株式会社クオンテックス東京オフィス様の詳細な施工事例については、公式サイトをご覧ください。
>株式会社クオンテックス東京オフィス様/オフィスデザイン・オフィス移転工事
オフィストレンドを押さえたデザインならヴォーエル

株式会社ヴォーエルでは、オフィスの企画・設計・施工をワンストップで提供しています。豊富な施工実績を活かし、最新のオフィストレンドを取り入れた空間づくりを得意としており、機能性とデザイン性を両立させたオフィス環境を実現します。
社員の働きやすさを最優先に考え、ウェルビーイングやサステナビリティ、多様性に配慮した設計が特徴です。さらに、フリーアドレスやABW(Activity Based Working)、バイオフィリックデザインなど、多様な働き方にも柔軟に対応した提案が可能です。
企業の成長やブランド力向上を支援し、快適で魅力的な職場づくりをお手伝いいたします。詳しくは公式サイトをご覧いただき、ぜひお気軽にオフィスづくりのご相談をお寄せください。
>公式サイト:ヴォーエル
