オフィス・店舗に名作の椅子を置く◆アルネ・ヤコブセン◆

(写真引用:CONNECT

オフィスや店舗に欠かせない家具。

家具の中でも、デザイナーや職人によって生み出されたとっておきの”名作の椅子“は、みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

名作の椅子には、それが置いてあるだけで空間をガラッと変えてしまうような力が秘められています。そんな、現代も広く愛され続けている”名作の椅子”の数々。

そんな中、世界でいちばん売れた椅子をデザインしたのが、アルネ・ヤコブセンです。

Arne  Jacobsen アルネ・ヤコブセン

(1902-1971・デンマーク)

アルネ・ヤコブセン

(写真引用:HOUSE OF TOBIAS JACOBSEN

20世紀のデンマークを代表する建築家。

デンマーク国立銀行のような複雑な建物から、庭や家具、ファブリック、照明、食器などの細やかなアイテムに至るまで、建築に関わるものをトータルに設計するという姿勢を貫いて様々なデザインを手掛けました。

この点についてはミース・ファン・デル・ローエの影響を受けたと語っており、ヤコブセンの建築の特徴でもあります。

また彼の家具については、発表当時から現在に至るまで、フリッツ・ハンセン社が一貫して手掛けています。

THE  ANT™ アリンコチェア™

アリンコチェア

1952年、デンマークのノヴォ製薬会社の工場の食堂のために作られたのが、この”アリンコチェア”。

フリッツ・ハンセン社が当初請け負ったのは400脚でしたが、今やデンマークを代表するロングセラーの椅子となりました。

アリンコチェアのシェルは9層のベニヤとインド綿の組み合わせによる成形合板で、4本脚のベースはクローム仕上げのスチールパイプ製。1枚の板ですが、背と座はそれぞれ異なる3次元曲面を持ち、座る人の体にフィットします。さらに、軽くてスタッキングもでき、印象的な造形にまとめあげられた見事なデザインです。

SERIES  7™ セブンチェア™

アリンコチェアの開発から3 年後、1955 年。

市役所建築に際して、更なる進化を遂げた成形合板のチェア”セブンチェア”が生まれました。アームチェアや布張りのものまで種類も様々あり、さらに座り心地に関してはアリンコチェアよりも良いです。
フリッツ・ハンセン社を代表するベストセラー。誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

The Egg™ エッグチェア™ / The Swan ザ・スワン™

ヤコブセン

(写真引用:北欧フィーカ )

SASロイヤルホテルは、1960年にコペンハーゲン中央駅(København H)そばに完成。

このホテルは建物のデザインから、家具や照明、カーペットやドアノブ、カトラリーに至るまですべてをヤコブセンがデザインしました。その中の椅子に、 “エッグチェア” と”ザ・スワン”があります。

垂直と水平なラインで構成された建物空間に対して、美しい曲線が特徴的なデザインのチェア。硬質発泡ウレタン製のインナーシェルにレザー張りが施されています。

当時の製造技術において直線を持たず曲線のみの形状というのは、革新的なチェアだったといえます。

The Egg™ エッグチェア™

エッグチェア™

カラダをすっぽり包み込む、卵を思わせるその形状からエッグと名付けられたユニークな作品です。

その完璧なフォルムを生み出すために、アルネ・ヤコブセンは彫刻家のように粘土を使用し、シェルのフォルムを追求しました。 シェルの張地の下に硬い発泡材を使用するという、当時では画期的な手法で完璧なデザインを実現。

エッグチェアのフォルムは公共の場でもプライベートな空間を作ることができ、現在でも世界中の公共施設や一般のご家庭で広く愛されているチェアです。

(引用:CONNECT

■ The Swan ザ・スワン™

the_swan

白鳥の羽を思わせる左右の立体的なアーム、全体を支える中央と先端がフラットなスターベース、「スワン」の名前はまさに羽を広げようかとする白鳥をイメージして名付けられています。 直線を持たず、曲線のみのシェルの形状は圧迫感もなく優しいデザイン。
ラウンジや待合室、そしてご自宅での使用にも理想的です。

(引用:CONNECT

(参考:フリッツ・ハンセン / Casa BRUTUS 特別編集2009年5月)

まとめ

ヤコブセンの代表作である”アリンコチェア”と”セブンチェア”は合わせて、全世界で600万脚も販売され、これらは世界でいちばん売れた椅子と言われています。

そんなこちらのシリーズは、大量に並ぶほどに美しく、建築空間を引き立ててくれます。オフィスやカフェ、家などに数脚だけ置かれているのももちろん美しいのですが、教会や学校などの大空間にずらっと並べられた”アリンコチェア”や”セブンチェア”は、壮観なのだそうです。空間に絶妙に溶け合うからこそ、建築家の椅子とも言われているのですね。

名作チェアとしては、価格もお手頃。

みなさんのオフィスや店舗でも、取り入れてみてはいかがでしょうか。

デザイナーにも、ヤコブセンの椅子はとても人気があるそうですよ。

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監修者

Hori Keiichiro

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