予算とコストとデザインの関係 オフィス・店舗の移転・改装
オフィスや店舗の移転・改装を計画されているとき、予算とコストとデザインは切っても切り離せない関係です。理想の内装デザインを実現するために必要なコストが予算を大幅に超えてしまっている…、というのはよくある話です。
これを予算に近づけていくために、どのようなコストダウンの方法があるのでしょうか。
ハレとケを考える 内装材の見直し
日本の伝統的な考え方としてハレとケ(※)があるように、オフィスや店舗空間においてもお客様にみせる空間を「ハレ」、スタッフの方がメインで使用する空間を「ケ」と考え、まずは「ケ」の空間の仕上げ(内装材)を見直す作業が必要になります。
全体的に何に一番コストがかかっているのかバランスを考えながら、例えば壁面をタイルやジョリパット(意匠性塗材)などで仕上げたいと考えていた部分をクロスに変更したり、タイルカーペットのランクを少し下げて価格を抑える、といった変更をしていきます。
規模が大きいオフィスでは家具にかかる金額が大きいため、そのランクを見直すことも必要になるかもしれません。
それでも予算をオーバーしている場合は「ハレ」のスペースも見直していかなければなりませんが、どうしてもここは譲れないという所に関しては、出来る限りそのデザインが実現できる方法を考えます。
全体的に何となくランクを落としていってしまうと本来実現したかったコンセプトが曖昧になってしまいかねないので、あくまでも何を大切にしたいのか、という軸はぶれないように進めることが大切です。
ハレ:儀礼や祭などの「非日常」、ケ:普段の生活である「日常」
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施工方法の工夫
施工方法を工夫することによって価格を抑える方法を考えるのも大切です。
これは内装会社からご提案させて頂かなければならないのですが、場合によってはデザインを少し調整しながらコストを抑えた施工方法がないか見直します。
もちろんご提案段階からコスト削減の視点を持ってデザイン・お見積りをさせて頂いていますが、改めてデザインと仕上げ、施工方法を見直すことで、よりコストパフォーマンスの高い方法がないか探っていきます。
実用性・機能性を踏まえた上で、デザイン・コスト等トータルにご納得頂ける形にまとめていくことが私たちの仕事だと考えています。
ヴォーエルの施工体制
お客様が設計会社やデザイン事務所に依頼された場合、工事に関しては設計会社・デザイン会社から施工会社に依頼されます。そしてその施工会社が下請けの施工会社に依頼し(この間に複数の下請け会社がはさまっている場合もあります)、そこから軽鉄工事、クロス工事、ガラス工事、電気工事等の各職人さんを手配して工事全体を取りまとめていきます。
最初に依頼された会社から各工事の職人さんまでに、いくつもの会社が挟まることで必然的に費用がかさんできます。
これに対してヴォーエルでは、分離発注によって現場を施工しています。
ご依頼を受けたらまずは弊社でデザイン・設計をさせて頂きますが、工事についても弊社の現場管理のスタッフが直接各職人さんに依頼して工事を進めていきます。
弊社と職人さんの間に他の会社が挟まらないので、費用は必要最低限に抑えられます。
さらに、工事途中に発生した変更やご要望に対しても、迅速にご対応させて頂くことが可能です。
まとめ
移転・改装を計画される時には、まず現状の問題点を洗い出し、プロジェクトのコンセプトを明確にするところからスタートされると思います。ですが、予算あってのプロジェクトですので、各種のご要望と予算の折り合いのつくポイントを探していかなければなりません。
コストを抑えるには様々な方法がありますが、あくまでもコンセプトから外れないように進めていくことが大切です。
株式会社ヴォーエルではオフィス・店舗の内装デザイン設計から施工までを自社で行っております。
内装工事の現場からの視点と、デザイン的な視点の両方を持つ私たちだからこそできるご提案を追求し、
オーナー様の思いを「カタチ」にする空間をご提案させていただきます。
また弊社は大阪を中心とした関西圏以外にも、関東地域でのご依頼もご対応致しております。
まずはお気軽にご相談ください。
監修者
Hori Keiichiro
COO
お客様のご要望にお応えすることは当たり前と考え、プラスαの提案、施工を重視しています。その為には、十分なヒアリングによってクライアント様と同じ立ち位置になって考えることが一番大事だと考えます。
思いを精一杯汲み取り、ワクワク・楽しく思えるような空間、アイデアをご提案させていただきます。