以前、「デザインホテル・グラフィックス&インテリア /グラフィック社」という本で見かけて以来、次に東京に行く機会があったらここに泊まりたいなと思っていたのが、こちら。
ホテルリズベリオ赤坂。
先日、ついにその機会が訪れました!
一般的なビジネスホテルに泊まるよりは、少し奮発。
ですが、サインやロゴのデザインが内装から小物に至るまでホテル中に活用されていて、改めて内装とサインの一体感を感じることができ、サインデザインの重要性を実感できるとても良い機会になりました。
ホテルの名前「Risveglio」には、イタリア語で「目覚め/覚醒」の意味があるそうで、これこそがコンセプトなんだとのこと。
少し欠けている文字を使用したロゴやサインは、覚醒する瞬間を表現しているのだそうです。
なるほど…!!
まず、エントランスの扉へ誘導してくれるのも、サインデザイン。
遠目からも分かるほどの大きな矢印が向かう方へ目を向けると、大きな扉が迎えてくれます。
一見すると壁面デザインにも思えるような大胆な大きさのサインは、内装と一体感を感じられます。
そして、扉を開けると正面にあるネオンのインスタレーション。
こちらには、天気予報情報が表示されています。
内装は、全体的に黒とゴールドが基調となっていますが、ネオンやロゴのカジュアルな雰囲気が加わることで、親しみのある空間に感じられます。
では、客室へ向かいましょう!
EVを降りて見えたのは、このアングル。
黒がベースのとてもシンプルな廊下には、ゴールドのサインがとても印象的に際立って見えます。
さて、客室へ。
室内へ入ると、迎えてくれるのは壁面のアート。
71室の客室には、ホテルのコンセプトである「目覚める/覚醒する」をテーマとした、それぞれ異なるオリジナルのアートが描かれているそうです。
私が泊まった7階は、松島純さんというアーティストの方の作品が描かれていましたよ。
客室はもちろん限られた面積なのですが、アートの描かれた印象的な壁面や、水回りも含めて客室全体が一体感を持って感じられる空間のつくりになっているため、その狭さや圧迫感はあまり感じずに過ごすことができました。
もちろん、客室内のちょっとしたところにも、ロゴに合わせたフォントの文字が使われています。
そして、客室に用意されているハーブティーも、もちろんデザインされています。
「起こさないでください」
「清掃してください」
のサインも。
カードキーやパンフレットも。
思わず写真盛り沢山に載せてしまいましたが、右を向いても左を向いても、細やかなデザインに惹きつけられました。
最後にとても印象的だったのは、エントランスの扉。
中から外へ出る時に、こんな文字がちょこんと書かれているのに気が付きます。
何だか、帰り際にもう一度、素敵なお声かけを頂いたような気分になります。
言葉通り、良い一日を過ごせそう!
こんな心遣いのあるサインデザイン、とても好きだなと感じました。
みなさまも、東京でホテルを探される機会がありましたらぜひ!
ooi