快適さを追求 小規模オフィスのレイアウト

ここ日本における企業数と従業員数を見てみると、大企業が0.3%、中小企業が99.7%と、そのほとんどが中小企業であり、とりわけ従業員が5名以下の小規模企業は日本の全企業数の9割弱を占めているというデータがあります。ここではそんな小規模オフィスに注目し、小規模オフィスでこそ可能なこと、工夫したいこと、気を付けたいポイントなどその在り方を考えてみたいと思います。

(※ここでは5名以下程度のオフィスを小規模オフィスとして考えます。)

住空間を考えるように、いちばん心地良いオフィス空間を追及

心地良いオフィス空間を追及

20~30人以上のある程度の規模のオフィスになると、動線の確保、ゾーニング計画を基にレイアウトを進めていく必要があり、個々の希望を反映するのが難しくなってきます。その点で、小規模オフィスにおいては、その仕事内容に応じてどのような働き方をしていきたいのかということも反映し、オフィス空間を作り上げていくことができます。

小空間で集中して仕事をするために、狭くて囲われた個々の空間をつくることもできます。

またあるいは、会社の個性をぎゅっと凝縮しショールームを兼ねたようなオープンなオフィスにすることもできます。

そこに暮らす人がお気に入りの家具を並べて心地よい住空間を整えていくように、そこで働く人たちが心地よく働ける空間を整えていくことができるのが小規模オフィスの特徴と言えます。

 

多機能な空間

多機能な空間

小規模オフィスでは、人数が少ない分オフィスの規模も小さい場合が多いと思います。その場合、ひとつの空間で多様な使い方ができるように設計していくことが大切です。

例えば、来客の有無も大きなポイントです。

来客が頻繁にある場合、間仕切りを立てて来客に対応できるスペースを設けておく方が良いですが、そうでない場合は執務スペースの一角にミーティングテーブルを置いて、打ち合わせや作業スペース、休憩スペースを兼ねることもひとつの方法として考えられます。

また、エントランスと執務スペースの関係も注意が必要です。小規模オフィスでは敢えてエントランススペースを確保する必要はないかもしれませんが、来客時にオフィスがすべて丸見えにならないような工夫はしておきたいです。

限られた空間をできるだけ広く感じられるようにするためにも、間仕切りは最小限に、視線の通り方を考えながら調整していく必要があります。

 

気を付けたいポイント

気を付けたいポイント

特に小規模オフィスでは、トイレと執務スペースの位置関係には注意が必要です。

小規模であるが故に、どうしても人がいるスペースとトイレが近くなってしまい、音が気になるという問題がよくあります。レイアウトを計画する時には、トイレと執務スペースの間に複合機などを置いたり、背の高いキャビネットをおいて目隠しも兼ねるなどの工夫ができると良いでしょう。

また、スペースが限られているため、オフィスに置ける家具は限られてきます。ですが、必要な収納量を把握しやすいのも小規模オフィスの特徴です。何を、どのくらいの量、どこに置くのか、あらかじめしっかりと計画した上で必要な家具を選定し、レイアウトしていかなければなりません。

 

まとめ

小規模オフィスは大規模オフィスとは違った特徴があり、小規模だからこそのメリットもあれば気を付けなければならない点もあります。

スペースが限られているため、より綿密に空間の使い方を計画していく必要がありますが、その分、働き方やその企業の個性を活かしたオフィス空間の実現が可能です。