「オフィスの床材の選び方は?」
「オフィスの床がもたらす役割は?」
「オフィスの床材の種類を知りたい」

本記事では、オフィスの床材の色、素材、デザインの影響力と、タイルカーペット、ビニルタイプ、フローリング材などの各床材の特徴から、ゾーニング、配色、清掃のしやすさ、コンセプトに基づく選び方について、詳しく解説していきます。

オフィスの移転をご検討中の方は、ぜひご参考ください。

オフィスの床がもたらす役割

オフィスの床材は、単なる内装の一部分を超え、職場環境における重要な役割を果たします。
各材料がもたらす利点と美学に焦点を当て、オフィス空間に新たな命を吹き込みましょう。

オフィスの床材選びにおいて、色彩は重要な要素です。
色には心理的な影響があり、オフィス内での社員のモチベーションや来客者の企業イメージに大きく影響します。
たとえば、集中力を高めるブルーは事務職やルーチンワークが中心のフロアに、元気と活気を与えるオレンジはクリエイターや開発職の空間に適しています。
また、リラックス効果のあるブラウンは休憩室や食堂に最適です。
オフィス環境を改善し、ワンランク上の空間を目指すためには、床材の色選びが鍵となります。

素材

オフィスの床材選びは、単なる内装の一部ではなく、作業効率、社員の心理、さらには企業のブランディングにも大きく影響します。
これらの選択は、オフィスの機能性だけでなく、訪れる人に与える印象にも大きく影響するため、慎重な選択が必要です。
たとえば、タイルカーペットは遮音性や耐久性に優れ、部分的な交換が可能でコスト効率も高いです。
ビニルタイプは撥水性に優れ、デザインの自由度が高く、天然素材は高級感を演出しリラックス空間に最適です。
色や素材の選択によって、執務エリアやリフレッシュスペースの雰囲気は大きく変わります。

デザイン

オフィスの床材選びは、空間の機能性とデザイン性を高める重要な要素です。
オフィスの床はその空間の役割や目的に応じて選ぶことが重要で、異なる素材や色を使用することでエリアごとのゾーニングが可能です。
たとえば、執務スペースには集中力を高めるブルー系のタイルカーペット、リラックススペースにはアースカラーを用いるなど、色彩の心理効果を活用することも効果的でしょう。
また、床の色や模様の変化がオフィス全体の雰囲気を大きく変えることを強調します。
床材の選び方によって、社員のモチベーションアップや来客者への印象向上に貢献できます。

オフィスの床材の種類

オフィスの床材がもたらす印象は計り知れません。
選び方一つで、働く環境の雰囲気が一変します。

  • ・タイルカーペット
  • ・ビニルタイプ
  • ・フローリング材

これらの素材は、デザイン性や機能性を考慮し、オフィスの各エリアに最適な選択を可能にします。

タイルカーペット

オフィスの床選びにおいてタイルカーペットは最適な選択肢の一つです。
その特徴は、防音性に優れていること、カラーバリエーションの豊富さ、そして部分的な交換が可能な点です。
これらの特性が、忙しいオフィス空間に最適な環境を提供します。
とくに、人や物の動きが多い場所では、音の反響を抑え、職場の快適性を高められます。
また、汚れた部分だけを簡単に取り替えられるため、メンテナンスが容易でコスト効率も良いです。
デザイン面では、多彩なカラーオプションから企業のブランドイメージに合わせて選べます。
タイルカーペットは、機能性とデザイン性を兼ね備えた床材として、現代オフィスのニーズに応えています。

ビニルタイプ

オフィスの床材として人気のビニルタイプは、その多彩なデザイン性と機能性で注目されています。
木目調や石目調など、リアルな質感の再現が可能で、天然素材に匹敵する高級感を低コストで実現します。
撥水性が高く、お手入れも水拭きだけでOK。
耐久性に優れ、メンテナンスが簡単な点も大きなメリットです。
オフィスの廊下やエントランスに最適で、デザインの自由度が高いため、空間をスタイリッシュに演出できます。

フローリング材

オフィスのフローリング材は、その高級感と自然な美しさで空間を一新します。
木材や大理石などの天然素材を使用することで、来客エリアやリフレッシュスペースに洗練された雰囲気をもたらせるでしょう。
とくに木材は、そのぬくもりでリラックス空間を提供し、快適な休憩を促します。
その一方、フローリング材は、本物の木材を使用しているため、多数の人が使用するオフィス空間では傷が入りやすいなどの面もありますが、
高級感と機能性を両立させ、オフィスの印象を格上げします。

OA用床材

OAフロアとは、通常の床の上に配線を通す空間を設け、二重床としたフロアです。

配線を床下に隠せるため「配線に足を引っかけて転ぶ」「配線が抜けてデータが破損する」といった事故を未然に防止することができます。

配線が見えないのですっきりした見た目となり、床の掃除やデスクの移動などが容易にできるようになります。
その反面、OAフロアは通常の状態から手を加える必要があるため、その分コストがかかります。

レイアウトの変更を同時に実施する場合は、OAフロアの導入コストのほかに、工事費や備品の購入代なども必要となる場合があります。

オフィスの床材の選び方

オフィスの床材は、単なるデザイン要素以上の役割があります。
ここでは、タイルカーペット、ビニル、フローリング材のそれぞれのメリットを活かしたオフィス空間の創り方をご紹介します。

ゾーニングで選ぶ

オフィスの空間を効果的に区分けする「ゾーニング」は、床材の選択で大きく変わります。
たとえば、執務スペースには集中力を高めるブルー系のタイルカーペット、休憩スペースにはリラックス感を与えるアースカラーのフロアタイルを選ぶことで、視覚的にも機能的にも魅力的なオフィス空間が実現します。
床材の色や素材を変えるだけで、空間の目的や用途を明確にし、スタッフのモチベーション向上にもつながるでしょう。

配色から選ぶ

オフィスの床材の配色で、社員の生産性や創造性を向上させられます。
色彩心理学に基づいて、慎重に色を選ぶことが重要です。
たとえば、青は冷静さを促し、集中作業に適しています。
オレンジやイエローは活動的で明るい雰囲気を作り出し、アイデア生成やクリエイティブな作業に適しています。
ブラウンやベージュは落ち着きをもたらし、休憩スペースに最適です。これらの色を適切に選ぶことで、オフィス空間の効果を最大限に引き出せるでしょう。

清掃のしやすさで選ぶ

オフィスの床材は清掃のしやすさで選ぶことが重要です。
日々のメンテナンスを簡単にし、清潔なオフィス環境を維持するという点においてはビニルタイプの床をおすすめします。
これらは撥水性に優れ、水拭きだけで清掃が可能だからです。
とくに人の出入りが多い廊下や食堂などで優れた効果を発揮します。
また、タイルカーペットは部分的に取り外して洗うことができ、メンテナンスが容易です。
このように、オフィスの床材を選ぶ際は、見た目の美しさだけでなく、掃除のしやすさも考慮することが大切です。

コンセプトから選ぶ

オフィスの床材を選ぶ際、単なる機能性だけでなく、コンセプトを重視することが鍵です。
社員の創造性を刺激して、企業のブランドイメージを映し出す床材は、働く環境を一変させる力を持っています。

 

休憩スペース

オフィスの休憩スペースは、社員のリフレッシュに不可欠な場所で、木質系フローリング材がトレンドです。
高級感と木の温もりで、リラックス効果が期待できます。
タイルカーペットや塩ビタイルと比較すると少し価格は上がりますが、リビングのような雰囲気を実現し、社員がほっと一息つける空間を提供してくれます。

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執務スペース

執務スペースの床材選びは、作業効率と快適性に直結します。
執務スペースでは、集中力を高め、静かな環境を保つために防音性に優れたタイルカーペットを推奨します。
また、視覚的にもリラックス効果を促す色合いを選ぶことが重要です。
さらに、メンテナンスのしやすさやデザインの多様性も重要な選択基準として挙げられます。
適切な床材選びで、執務スペースを快適な働き場に変えましょう。

 

ミーティングスペース

ミーティングスペースのデザインには特別な工夫が求められます。
たとえば、色は重要な役割を果たします。
赤色は注意力を喚起し、創造的なミーティングに最適です。
また、床材の選択も重要です。タイルカーペットは防音対策として効果的で、デザインの自由度が高く、ミーティングスペースの機能性と快適性を高めます。
これらの要素を組み合わせることで、機能的でありながらスタイリッシュなミーティングスペースを実現できます。

 

応接室

応接室は、ビジネスの第一印象を決める重要な空間です。
色や素材の選択がとくに重要で、たとえばダークトーンの床材は高級感を与え、相手に力強さを感じさせます。
また、天然素材のフローリング材は暖かみがあり、リラックス効果をもたらします。
オフィスの床材選びにおいて、応接室の床材は、商談を有利に進めるためにも、心理的な影響を考慮した色や素材を選ぶことが大切です。

原状回復が簡単な素材を選ぶ

オフィスの床材選びでは、原状回復のしやすさが鍵となります。
タイルカーペットは取り外しやすく、汚れた部分だけの交換が可能、これにより原状回復時の手間とコストを大幅に削減できるでしょう。
一方、ビニルタイプや天然素材は(←タイルカーペットも糊を使用します)、剥がすのが難しく、原状回復に手間がかかります。
オフィスの将来を見据え、原状回復のしやすさを含めた床材選びが、長期的なコスト削減につながります。

オフィスの床材の選び方はゾーニング・配色・清掃の簡易性・コンセプト

オフィスの床材選びは、空間の機能性とデザインを左右する重要な要素です。
適切なゾーニングにより、各エリアの目的を明確にし、効率的なオフィス環境を創出できます。
配色の選択は、オフィス内の雰囲気やスタッフのモチベーションに影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。
また、掃除のしやすさは日々のメンテナンスコストを抑えるために重要なポイントです。
床材の選び方を理解し、オフィスのコンセプトに合わせて最適な材料を選ぶことで、機能的かつ魅力的なオフィス空間を実現できます。

 

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